【在宅介護】ペットシーツは介護に使える!|現場ナースが教える使い方7選
在宅介護を始めてしばらく経つと、こんなことに気づきます。
「介護用ケアシーツ、地味に高い…」 「防水シーツ、汚れるたびに洗濯大変…」
毎日何枚も使うものだから、コストも手間もじわじわ積み重なっていきますよね。
実は現場では、『ペットシーツ』をいろいろな形で代用しています。
「え、犬猫用のやつですよね…?」
そうです。でも、これが本当に使えるんです。 今回は、老人ホームや訪問看護の現場で私が実際に使っていた7つのシーンをまとめて紹介します。

<この記事を読むとわかること>
- ペットシーツが介護で使える7つの具体的なシーン
- 介護用ケアシーツとの違い
- コスパの差、サイズの選び方と使うときの注意点
ペットシーツが介護に向いている3つの理由
① 吸水性と防水性が高い
表面で素早く吸収して、裏面は防水構造。液体がシーツの外ににじみ出てきません。
② 使い捨てで衛生的
汚れたらそのまま丸めて捨てるだけ。洗う・乾かす手間が省けます。
③ 安くてどこでも買える
介護用ケアシーツと比べると、枚数あたりの価格が大幅に安いです。ドラッグストアでもホームセンターでもネットでも手軽に入手できます。
介護用ケアシーツとペットシーツ、何が違うの?
「結局どっちを使えばいいの?」という方のために、2つを比較してみました。
<2026年5月 Amazon調べ>

コスパで見ると、差は一目瞭然
- 介護用ケアシーツ:1枚あたり約70〜98円
- ペットシーツ:1枚あたり約10〜25円
1日3〜4枚使うとしたら…
| 種類/日数 | 1日 | 1ヶ月(30日) |
|---|---|---|
| 介護用ケアシーツ | 約280〜392円 | 約8,400〜11,760円 |
| ペットシーツ | 約40〜100円 | 約1,200〜3,000円 |
月に最大約8,000円以上の差が出ることもあります。毎月かかるものだからこそ、この差はじわじわと効いてきます。

ただし、ペットシーツは吸水量が少なめ、人肌に対する使用目的はありません。そのため、オムツや尿取りパッドの代わりには使いません。現場では補助的な用途として活用しています。
現場で使える6つのシーン
1. オムツ交換のとき
オムツ交換中に「あ、シーツがぬれた…」というのはよくあること。あらかじめペットシーツを敷いておけばシーツまで汚れるリスクがぐっと減ります。汚れたらそのまま丸めて、捨てるだけ。
ポイント:横向きでお尻を洗うときは、お尻とは反対側(体の前側)に防水シートを敷くのがポイントです。お湯が前側にも流れるため、シーツのぬれ防止になります。

2. 便がゆるい時や下剤後に
下剤を飲ませた後や、便がゆるい状態のときは「いつ出るかわからない」状態。あらかじめベッドに敷いておくのが現場の鉄則です。漏れたとしても、ペットシーツが受け止めてくれているので、ベッドへの被害が最小限で済みます。
ポイント:下剤をのんだ後は、次の交換までの間も敷きっぱなしにしておくと安心。大きめのペットシーツならより安心。
3.陰部洗浄のときに
オムツが軟便などで広範囲に汚れている場合は、

- オムツをつけた状態で、お尻の下にペットシーツを敷く
- オムツを開け、陰部やお尻の汚れをある程度拭き取り、汚れたオムツを除く
- ペットシーツの上で陰部洗浄をする
- 新しいオムツをつける
ポイント:②で汚れを拭きとるときは、トイレットペーパーでも十分。在宅介護はコスト面も重要です。
4.車椅子にも忘れず
ベッドに敷いたら、車椅子にも敷きましょう。移動中や座位のときに漏れることも十分あります。さっと1枚座面に敷いておくだけで、もしものときの後片付けがまったく違います。これ、意外と盲点です。
ポイント:ずれが気になる場合はテープで軽く固定を。
5. 嘔吐しそうなとき
吐き気があるとき、洗面器や袋を持ってくる余裕がないこともあります。枕元にペットシーツを1枚置いておくだけで安心感がまったく違います。嘔吐してもそのまま丸めて捨てるだけなので、衛生的です。
ポイント:ベッド周囲のすぐ取り出せる場所に、1枚常備しておくのが大事です。
6. 洗髪のとき
ベッド上で髪を洗うとき、頭の下に直接ペットシーツを敷きシャンプーをすることもあります。また、オムツを代わりに使う方法もありますが、形状と価格を考えるとペットシーツのほうが使いやすいです。1枚あたりの吸水力はオムツの方が上です。ペットシーツを使う場合は、何回か取り替えます。
ポイント:スーパーワイドを使うと吸水量が増えてより安心。
7. 床や周辺が濡れたとき、拭き取りに使う
介護には限らず、お茶や水をこぼしたときペットシーツをそのまま当てて吸わせれば、雑巾いらずです。使い捨てなので衛生的で、雑巾を繰り返し洗う手間もなく気持ちも楽です。
ポイント:レギュラーサイズが1枚あると細かい場所にも使えて便利。
サイズの目安はこちら
| サイズ | 向いている用途 |
|---|---|
| レギュラー | 床拭き・車椅子・嘔吐時の胸元 |
| ワイド〜スーパーワイド | ベッドへの敷き込み・洗髪 |
迷ったらスーパーワイドとレギュラーを両方持っておくと使い分けができて便利です。
介護に使いやすいペットシーツ、おすすめは?
「どれを買えばいいかわからない」という方のために、介護での使用に向いているものを選びました。
✅ドラッグストアやホームセンターでも同じ商品が1袋から買えます。まず少量試してみて、使いやすければまとめ買いに切り替えるのがおすすめです。
レギュラーサイズ(床拭き・嘔吐時・車椅子に)
▶️デオシート 無香消臭タイプ レギュラー 112枚(ユニ・チャーム)
無香料なので、においに敏感な方がいる部屋でも安心して使えます。吸収力が高く、嘔吐時や床拭きにサッと使えます。
▶️アイリスオーヤマ 超速吸ペットシーツ レギュラー 88枚
吸収スピードが速いのが特徴。おむつ交換のとき、さっと敷いてすぐ吸ってほしい場面に向いています。コスパも◎。
ワイドサイズ(ベッドへの敷き込み・洗髪に)
▶️デオシート 無香消臭タイプ ワイド 54枚(ユニ・チャーム)
広い面積が必要なベッドへの敷き込みや、洗髪時の頭の下に。無香料で吸収力も高く、介護シーンへの相性がいいです。
▶️アイリスオーヤマ 超速吸ペットシーツ ワイド 42枚
まず試してみたい方に向いた枚数。ベッドや車椅子への敷き込みにちょうどいいサイズです。
※価格は時期やモールにより変動します。購入前にリンク先でご確認ください。
買い方のヒント
はじめて使うなら、まずドラッグストアで1袋だけ試してみるのがおすすめです。肌感覚で「これで十分」と思えたら、次からネットのまとめ買いに切り替えると節約になります。
ネットで買うなら、Amazonの「定期おトク便」が特に便利です。毎月自動で届くので買い忘れがなく、割引+送料無料になることが多いです。介護は消耗品の補充を忘れがちなので、定期便との相性がとてもいいですよ。
正直な注意点も伝えます
① 大量の排泄物をすべて吸収するのは難しい
オムツや尿取りパッドと組み合わせて使うのが正解です。
② 長時間敷きっぱなしはNG
ズレてよれると褥瘡(床ずれ)の原因になります。定期的に確認してください。
③ 誤食の可能性がある方には使わない
口に入れてしまう危険がある場合は使用を控えましょう。
現場の知恵を活用して
「ペット用って書いてあるのが気になる…」という気持ち、よくわかります。でも現場では当たり前のように使われているアイテムです。安くて、どこでも買えて、使い捨てで衛生的。介護する人の体力と時間を守るための、立派な「現場の知恵」です。
毎日の介護が、少しでもラクになりますように。
