実家の片付けが進まない…高齢の親が掃除できない本当の理由と声かけのコツ
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「週に1回くらいしかやってない」
掃除機かけてる?と聞いた私に父ヤスはこう答えました。
86歳、無職。日課はテレビとYouTube鑑賞。時間はあり余っているはず。
掃除機をかけているようですが、四角い部屋を丸く掃くタイプのようで隅にはホコリ。
両目ともに白内障の手術をしているので、ホコリが見えないはずはない。
棚の上には捨ててよさそうなものだらけ。
「面倒なんだろうな」
そう思いながらも半ば放置していた実家のお掃除・片付け問題。
そんな中甥っ子が、昨年に続いて今年もお正月に彼女を連れて帰省をするという話から、
実家の大掃除をすることに。
リビングとキッチンの大掃除をしながら『高齢者の家が片付かない理由』が理解できた
1日になりました。
実家の片付けが進まない|高齢の親が掃除できない理由

この甥っ子は父ヤスの初孫。生まれた時は父ヤスもまだ60歳代、今よりずっと元気
でした。
結婚の報告だなと察した私たち。お正月に集合する実家をキレイにして朗報を待つことに。
父ヤスは「あれして、これして」と言えば、とりあえず従って動いてくれる。
姉(甥っ子の母)と私を中心にどんどん掃除は進んでいきました。
日本酒の空っぽの一升瓶を箱に入れたまま5〜6本置いていたり、冷蔵庫には市報やフリー
ペーパーと一緒に挟まっている水道業者のマグネットが、20枚以上貼ってあったり。
「なんで捨てないの?」と聞いた私に、父ヤスは答えました。
「捨て方が分からない…」「後で自分でするから」
「え?捨てるだけやろ?今ゴミに出せばいいやん」私は少し驚きました。
分別が厳しくなった昨今、実家にも分別の仕方の説明書きは貼られています。
それも見ていないよう。
ゴミたちがそこにあることが日常になっている現実。大げさじゃなく『捨てない理由が
積み重なるとこうなるんだな』と思いました。
その場で一緒に捨て方を確認して、分かった途端に父ヤスは、ポンポンとゴミ袋に放り
込んで、スッキリした顔をしていました。
86歳の父が止まった「何から始めたらいいかわからない」

一緒に作業していると、親の老いを嫌というほど感じます。私はそんな時、①深呼吸②その言葉や思いを一旦受け止める。これで父ヤスを責めなくて済んでいます。
扉で区切られた食器棚を有効に使うため、書類・日用品と食器の場所を入れ替えることに。
一度中身を全て出し、場所を入れ替える。作業としては単純です。
なのに、なかなか始めない父ヤス。
「お父さん、はよ始めて。棚も拭いたりするから」
父ヤスがボソッと言ったんです。
「……何から始めたらいいかわからない」
え?どういうこと?認知症はないはずだけど……。
でも私はそこで、ハッとしました。
やらないのはだらしなさでも、やる気の問題でもない。
『段取りが見えないから、最初の一歩が出ない』
これが高齢者の片付けでネックになる部分です。
「ああそっか」と片付け出した

「書類も食器も全部出す。それでいるもの・いらないものに分ける。いるものを整理して
棚に戻せばいいやん」と言う私に、父ヤスはこう返しました。
「ああそっか。出したらいいんか。そっか、わかった」
たぶん父ヤスの中では、片付け=『ちゃんとしたやり方』が必要で、
でもその『ちゃんと』が分からないから、動けなくなっていたんだと思います。
その後は私も一緒に食器を出し、父ヤスは1人で仕分け作業を終え、
「これはいらないから、どうやって捨てたらいい?」とゴミも捨てていました。
高齢の親は片付けの『段取り』が苦手
このとき、私は訪問看護で働いていた頃のことを思い出していました。
全てではありませんが高齢者のお宅は、掃除が行き届いていなかったり、散らかっている
ことが多かった。
みなさんが想像されているであろう、それの数倍以上のお宅もありました。
ここだけの話…あるお宅で履いた靴下は帰る間際、靴を履く直前に脱ぎ、ゴミに出すことも
ありましたね。
そんな家を想定して、事業所には足にかぶせる袋や使い捨てスリッパも備えてありました。
「きれいにしないと」「掃除しないとダメ」
そういう声かけだけでは動けない理由が、父を通して分かった気がしました。

片付けって、実はやることが多い。
- 何から始めるか決める
- 分ける
- 捨てる判断をする
- 戻す場所を決める
- 次に迷わない工夫をする
この『段取り』が見えないと、止まってしまう。
特に男性の高齢者だと、家の片付けを主担当としてやってこなかったケースが多く、
余計に難しいのかもしれません。
「掃除しないとダメ」は効かない。動ける形にする声かけ
親に片付けの話をすると、つい正論が出そうになりませんか?
「捨てたら?」「もう少し掃除したら?」って。
でも父ヤスを見てると、それで動くことはほぼない。
動かないのはだらしなさじゃなくて、『最初の取っ掛かりが見えてないだけ』と
今回の件で知りました。
だから私は、お説教をやめて『まずこれだけ』を渡すことにしました。
声かけの例|説教は封印。「最初の一手」だけ渡す

「後でやるから、そのままにしとって」

(いやいや、その後でって、どうせ来世やろ〜)
① まず『出すだけ』にする(片付けじゃなく、見える化)
- 「捨てるかどうかは後で決めたらいい。とりあえず全部出そ」
- 「今日は片付けじゃなくて、中身をいったん外に出す日ね」
- 「10分だけね。出すだけでいいからね」
② 迷わせない(2択にする)
- 「これは いる/いらん、どっち?」
- 「迷うやつは この箱(保留箱)に入れとこう。今日は決めんでいい」
- 「今使ってる?それだけで判断しよ」
③ 親のプライドを守る言い方(命令しない)
- 「お父さんのペースでいいけど、最初だけ一緒にやろ」
- 「私が出すから、お父さんは 仕分け係 ね(役割分担)」
④ 親が固まったとき(止まったとき)
- 「何したらいい?ってなったら答えは、全部出す」
- 「じゃあ最初はこの棚からいこ」
- 「ここは私やる。お父さんは見てるだけでもいいよ(でもだいたい動き出す)」
⑤ ひとこと添える(あったかく終わらせる)
- 「きれいにするためじゃなくて、楽に暮らすためだからね」
- 「できた分だけで十分。よく片付いたやん」

これで今世中に、親の家も子供の気持ちもスッキリですね
親が動ける片付け手順|全部出す→分ける→戻す(捨て方も一緒に決める)

父が動けたのは、やったことがこれだけだったから。
1)全部出す(まず見える化)
2)分ける(いる/いらない)
3)戻す(場所を決めて戻す)
+「捨て方が分からないもの」は、捨て方を一緒に決める
「それでいいんだ」と親が分かるだけで、動きは変わります。
完璧な片付けじゃなくていい。動ける形にするのが先だと思いました。
家族だけで抱えない|定期的な掃除・家事サポートという選択肢
掃除は、1回やって終わりではありません。家族が毎回やり続けるのは、現実的に負担が
大きいです。
だからこそ、今後は
- 家事代行
- スポットのハウスクリーニング(水回りだけ等)
- 地域の支援(シルバー人材など)
- 介護保険の生活援助(該当する場合)
こういう仕組みも選択肢に入れていいと思っています。
大事なのは丸投げではなく、目的(どこを、どの頻度で、何のために)を家族で
共有することです。
どうしても無理な場所は、プロに丸投げ(ケンカ防止)
片付けや掃除って、言い方ひとつで親子ゲンカになりやすい。
でも実際困ってるのは「捨てる」より、汚れの強い場所の掃除だったりするんですよね。
父ヤスも言う。
「それは…後でやる(※永遠に来ないやつです)」
浴室、換気扇、エアコン、窓サッシ。
ここは高齢の親が頑張ると危ないし、子どもが毎回やるのもしんどい。
だから私は、『1ヶ所だけ外注』も普通にアリだと思ってます。
イオングループのハウスクリーニング「カジタク」なら、
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「気になってる場所だけ」頼めるのも助かる。
片付けが進まない家ほど、まずは家の『重たい汚れ』を1個だけ消す。
それだけで、空気が変わることありますもんね。
【仕上がり満足保証】ハウスクリーニングならカジタク高齢者の片付けは「やる気」ではなく「段取り」で決まる

掃除が終わったあと、父ヤスは「きれいになった〜、ありがとう!」と何度も言いながら
喜んでいました。
「コーヒーでも飲んでお茶しよう」と嬉しそうに言いながら、私がコーヒーを淹れるのを
待っていました(父ヤスが淹れてくれると思ってた……)。
今回は、リビングとキッチンが『ある程度』きれいになっただけ。
障子の張り替えや、倉庫の不用品の処理など心残りはまだまだあります。
でも、ずっと気になっていた実家へのモヤモヤが少し軽くなって、「これで気持ちよく
朗報が聞けるな」と思いました。

お正月に孫と彼女から結婚の報告があったよ。幸せな気分でついついしゃべりすぎて、また娘に怒られたわ。

怒ってません、指導です。でも、うれしいニュースだったね!
掃除も片付けも人手が必要
正直、ここまで来ると「気合い」や「根性」じゃなくて、人の手が必要です。
私も感じていますが、家が回り出す瞬間って、だいたい『誰かが一回リセットしてく
れた時』です。
「自分でやらなきゃ」を一回諦めて、まずは『暮らせる状態』を取り戻す。
頼るのは甘えじゃなくて、続けるための工夫です。
無理なとこだけプロに渡して、私たちは『親の暮らし』を回しませんか。
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